2008年12月31日

まさか

 連日になりますが、帰省の方やイベント帰りの方はお疲れさまでした、としか言いようがないです…。


 今日は午後3時くらいに用事で横浜駅を通ることがあって、運行情報を知らせる液晶モニタが普段通り路線図を表示していたので「今日は無事に終わるかな…」と思っていたのに…

■時事ドットコム:人身事故で一時運転見合わせ=東海道新幹線、140本に遅れ
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008123000366

 なぜこんな時に…としか言いようのない飛び込み自殺と見られる人身事故。22:30頃でざっと調べたところでは未だに80〜100分遅れで、22:13に博多に着いているはずののぞみ47号はまだ広島にも着かず、東京発博多行きの最終のぞみ53号はまだ京都の手前。新大阪行き最終のぞみ161号は東京駅を出発できず。西の方では列車ホテルは避けられないだろうな…。

■時事ドットコム:新幹線でシステム障害=5路線、112本運休−帰省客ら13万人影響・JR東日本
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date2&k=2008122900069
■鉄道トラブル:運行システム障害、新幹線112本運休 帰省ラッシュ13万人足止め - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/
news/20081230ddm001040020000c.html

 一方昨日の東日本のシステムダウン、詳細なニュースが出てます。28日の山形・秋田の大幅な乱れで大量に車両運用の変更が出たため運用の差し替え(本来と別の編成が充当される)データが膨大になって、システムの日付が29日に切り替わらず&大量のデータが受け付けられずダウンした、というのが大体のところかと。

 ダイヤの回復と運用の差し替えが特に東日本で難しいのは、まず一目でわかる通り行き先・種別によって編成のバリエーションがものすごく多いこと。車両だけで6種類(200とE1〜E4、E2が東北用と長野用)、これに基本の併結のパターンを加えると最低でも9通り(Maxやまつば・はやこま・E4重連)。例えば200やE4であれば上越から来た車両を東北へ送り返すこともできるけれど、あさまはあさま以外にはなれないし、はやこまもはやこま(最悪でも盛岡やまびこ)でしか北へ向かえない。これを4線しかない東京駅で処理するのがそもそも普段から厳しい綱渡り。上野の待避線側も一時的に車両を置いておくのには使えるけれど、東京〜上野間が回送になるので今度は営業列車をふさぐことになる。さらに普通列車と違って車内整備の時間も必要。…こうして朝のトラブルを夕方まで引きずってしまうわけです。
 もう一つ、東海道・山陽と違って問題になるのが行き先の多さと本数。車両の運用、というのは、系列が同じならOKというわけではなくて、走行距離ごとに車両を検査に回す必要があるので同じ系列内でも編成単位できちんと管理されてます。ここで、ダイヤが乱れて運用が差し替えになっても最終的に夜の入庫場所が予定通りであれば次の日には一応本来の運用に戻すことが可能なので大した問題にはならないのですけど、秋田で入庫になるはずの車両が田端に入庫になったりすると、当日+翌日以降の計画が狂う上に走行距離が変わって最悪検査日程に影響、なんてことになりかねないので、なるべく影響を後に持ち越さないように差し替え、行き先変更、場合によっては運休してダイヤをやりくりしていくわけです。で、東海道の新大阪行きのように1時間に3本もあるような行き先ならば多少ずれても後の新大阪行きと差し替えて帳尻を合わせることが簡単なんだけれども、元々1時間に1本がデフォルトの東北・山形・秋田だとこれがそうも言ってられない。遅れたから1時間後の折り返しに変更、とやらざるを得なくなって、その日は東京まで帰る予定が盛岡で終了、さらに翌日まで運用変更、と積もり積もっていきます…。

 その対策が東海道の危機管理。東海道・山陽では500系と山陽区間のRailStar・こだまを除いて「16両・1323席の原則」とでも言うべきルールが確立していて、300・700・N700の座席数が各号車ごとの席数まで含めて統一されています。なので、「本日に限り700系が300系に変更になります」という事態は避けられないものの、座席の構成は全く同じになっているので乗客からすると「自分の席が無くなる」というもっと酷い事態にはならない。車両の系列を超えて差し替えを行っても(とりあえず)乗客に提供する席は同じ数を確保する、ということで車両の差し替えを簡単に出来るようにして、結果ダイヤの混乱を抑える、という道を取ったわけです。時刻表などで禁煙車に関して「N700系が他の車両に変更になった場合(もしくはその逆)」の説明書きがあるのはこういう差し替えを想定してのこと。ただし、性能の差はどうしようもないので、山陽直通のN700を700や300に差し替えると東海道区間は何事もなかったかのように同じダイヤで運転できるものの、山陽区間では最高速度の差のためにどれだけ頑張っても遅れます(^^;。
 …だいぶ話がそれましたが、要するに東日本のダイヤ編成は東海道と違って相当複雑にならざるを得ない、ということ。ただ、いくら複雑でもシステムダウンしてもかまわない理由には到底なり得ないわけで、人的問題にせよシステム上の問題にせよ、システムの「作りが甘い」のは否定できないんじゃないか、と思います。しかも今回が初めてではなく、記事によると97年にもトラブルが発生していて「前科1犯」。帰省ラッシュ時でなくともこれだけの影響が出るシステムダウンでは、さすがに国も航空・鉄道事故調査委員会は関係ないにせよ全く黙ってはいないだろうな、と思っていたらやはり警告が出たようです…。

■新幹線トラブル:運休・遅延でJR東に警告書 関東運輸局 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/
news/20081231k0000m040016000c.html

 これで27日は山形の倒木、28日が長野の車両トラブルと大雪・強風の連鎖、29日にシステムダウン、そして30日は東海道で人身、と4日間トラブル続き。せめて2008年最後の日は何事もなく運転できますように。

■新幹線のダイヤ、4日連続で乱れる…帰省ラッシュを直撃 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081230-OYT1T00282.htm

posted by てつお at 00:09| Comment(0) | TrackBack(1) | ニュース−新幹線
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